柏友会病院
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高脂血症
■高脂血症って何。

血管の中にコレステロールや、中性脂肪が必要以上に流れている状態。
若くて、タバコも吸わず、健康体の人の場合、コレステロールが240以下、中性脂肪が150以下が目標値です。(糖尿病や、高血圧、その他各個人の状態により、目標値は異なります。)

■高脂血症って、どこが悪くなるの?

血管内にコレステロールが多くなると、血管の内側の壁にこびりつくようになります。その部分がだんだん腫れてきて、破れてくると、血管が詰まってしまいます。つまり、血管を詰まらせてしまう病気なのです。

■どうして高脂血症になるの?

高脂血症の原因のうちで最も多いのが、食生活や運動習慣などの乱れが引き金となるケースです。これにもともと持っている遺伝的に高脂血症になりやすい体質が重なって、高脂血症が発症します。特に食生活の影響は大きく、高カロリーの食事、糖質などを多く含む食品、アルコールなどの取り過ぎにより、コレステロールや中性脂肪が増加します。
もうひとつの原因として、運動不足があげられます。脂質の代謝能力を低下させて中性脂肪の蓄積の原因になります

■高脂血症って、遺伝の病気なの?

すべての高脂血症の人が遺伝によるものではありません。しかし、中には「家族性高脂血症」といって、遺伝により高脂血症になる人がいます。500人に1人と高率に見られます。子どものころからコレステロール値が高く、動脈硬化も進みやすくなります。ほかの症状としては、まぶた、関節、アキレス腱などに黄色腫と呼ばれるコレステロールの固まりができたりする人もあります。遺伝的要素に食生活の乱れが加われば、家族性高コレステロール血症は一層悪化するため注意が必要です。

■高脂血症って、怖いの?

自覚症状がほとんどないままに進行してしまう高脂血症ですが、最も怖いのは、動脈硬化を引き起こす最大の危険因子だということです。中でも心臓の血管(冠動脈)や、脳血管に動脈硬化が起きれば、心筋梗塞や、脳梗塞を引き起こす危険性があります。

■どんな食事をすればいいの?

1)肉類中心のメニューから、魚・穀物・野菜中心のメニューにする。

2)飽和脂肪酸(動物性脂肪:牛肉、バターなど)を避け、不飽和脂肪酸(植物性油:サラダ油、コーン油)などを使用する。

3)野菜はコレステロールの吸収を抑えてくれる一方、蓄積されたコレステロールも減らす働きがあるので積極的に摂取するようにする。

4)缶ジュース、缶コーヒーなど、糖分の含まれる清涼飲料水は避け、お茶や糖分を含まない飲料水を飲むようにする。

5)スナック菓子は、糖分、脂肪分を多く含む為、食べないようにする。

6)外食の際には、和食を中心としたメニューを選択する。